2006年 11月 30日
オーバースライダーについて |
マイガレージに導入したニド○のス○ィーリーの特徴を書いてみたいと思います。
あわせて、オーバースライダーの取付け作業を見ていて感じたことも少々。
かなり興奮気味なため
とりとめも無く、長々とくどくどと書いてしまってますが
取付け作業を含め、現物を見たからこそ分かる
HPやカタログからでは分からない部分も見てしまったって所もあると思います。
オーバースライダーを検討中の方は必見かも?!
では、取り付け手順のご紹介をしながら、スティー○ーの特徴をご紹介。
①まず両サイドのレール
ドアパネルに取付けられたローラーが走ることになる部分です。
ス○ィーリーは軽量な部類であるとはいえ、ドアパネルの重さは計100kgを超えます。
天井部分は、全開にした際にドアパネルの重さをフルに受ける部分でもあるため
取付けにはHMもかなりナーバスになっていたようです。
レールそのものは注文したサイズに添って(これがかなり重要らしい)作成されています。
うちの場合は、家の設計時点からオーバースライダー導入が決定していた上に
商品も決めてあったので
しかるべき位置に下地となる柱や梁(取付け用のもの)を入れてありましたので
案外簡単なように見えました。
リフォームでの設置や、竣工後の設置となると、この部分が難しいかもしれませんね。
商品やサイズによって、必要となる下地の位置が変わってきますからね。
HMの設計担当のHさんは「なんでステンレスにしないのか?」って
かなり不満げでしたが、ここはコストとの兼ね合いでしょうね。
ステンレスだと、アールを綺麗に出すのも難しいでしょうし。
②センターレール&駆動ユニット
ドアパネルが付く壁面の上部中央を起点に、ガレージ奥に向かって取り付けられます。
このレールの下に駆動ユニットが付き、内部に駆動力伝達ベルトが入っています。
チェーン式の物もあるようです。
ベルト式は○ティーリーの特徴の一つ。
作動音がムッチャクチャ静かです!!!!!
ゴムの様な素材のベルトなので当然といえば当然ですが、これは新鮮な驚きです!
この部分から、音は全くしません!
駆動ユニット内のモーターの音がかすかに響く程度です。
レールとローラーの当たる音もほとんどしません。
この駆動ユニットが憎いほど賢くて
開閉時の動き始め、終わりには動作がゆっくりになります。
ソフトクローザーと言うのでしょうか。
とくに閉まるときは必見です。
ドアパネル下部のシール材のクッション性と相まって、全く音がしません。
『しゅ~。すと。』って感じです。
あ、駆動ユニットには電源が必要です。
通常のコンセントだと思います。
それと、サイドレールに取り付けられる人間センサーからの信号を送る配線も必要です。
これらの配線は隠蔽しておかないと、ちょっと、ちょっとちょっとですね。
③パネル取り付け
ドアパネルは一枚一枚がバラバラの状態で現場に搬入されます。
ヒンジやシールもバラで届きます。
スティー○ーのドアパネルは鉄でできた箱状のパネル内に
断熱材を『充填』して作られています。
『サンドイッチ』ではありません。
パネル内で断熱材を『発泡させている』のです。
なにが違うかと申しますと、パネル内の隅々まで断熱材が行き渡っているんです。
サンドイッチでは、こうはいきません。
後述するシールが噛み合うような『鉤状』になった部分の隅々にまで
断熱材が入っています。
『ほーっ』って感じです。
組み立ては、下から順に上へ進んでいきます。
パネル同士の連結はその都度行っていくのですが
イメージとしては『積んでいく』感じです。
このために、パネル取付け部の床が仕上がっていないと取り付けできないんですね。
そうそう。サイドのレールも床に突き当たる位置で設置されています。
レールも床を起点に寸法を決めているようです。
パネルを繋ぎながら、下から順にパネルにワイヤーを通していきます。
後述するスプリングに引っ掛けて、見た目上のパネルの重さを減らします。
ス○ィーリーの特徴の一つに、パネル同士を接合する部分に
翼断面の様な形状をしたシールが付くことが挙げられます。
○ドコのHPでも自慢げに紹介されていますが、これはなかなか秀逸な構造です。
このシール材の幅は『ドアパネル-ドアパネル両端のヒンジ』分の幅があります。
下端は、下方のドアパネル内部にかみ合っています。
横から差し込んで装着するので、組み立て後は外れません。
上端は、上方のドアパネルにネジ止めされます。
ドアパネルを正面から見た際、隙間は全くありません。
可動時においても同様です。
なかなかの精度のようです。
これは現物を見てみないとイメージしにくいとおもいます。
試しに、夜にガレージ内に照明を点けて外へ出てみましたが
パネル同士の間からは全く光が漏れていませんでした。
ネジ止めの部分がありますので、完璧な気密性を誇るというところまでは行かない
でしょうが、水密性は当然のごとく、隙間風が入ることもないでしょう。
取り付けただけの現時点では基礎とレールとの間
ドアパネルの上端部との間
に若干の隙間があるため、光は漏れますが
これに対しては改善策を立ててありますので
遠からず解決する予定です。
ここでもう一点の特徴。
スティ○リーは、可動部において、金属×金属が接する部分が一つもないそうです。
静粛性の源ですね!
ドアパネル同士は、上記シールを介して組まれています。
他にパネル同士をつなぐ蝶番も、なんと樹脂製!
レールはスチールですが、そこを走るローラーは樹脂性。
駆動モーターは金属製でしょうが、その力をドアに伝えるのはベルト。
ドアパネル下端にはゴム製のシール材。
閉まった時にはドアパネルとレールが触れるのかと思いきや
そこには『アロマシール』とか言うベロ状のシールがあり、決して金属同士は触れません。
なんとも徹底されています。
唯一の接点が、ローラーの軸と軸受けですかね。
ここに自己潤滑性のある樹脂製のブッシュが入ったたら、満点だったかも。
音がするわけではないので、難点というほどではないですが
多分グリスアップなどのメンテは必要でしょう。
『ス○ィーリー』という名前から、なんとなく金属のカタマリをイメージしていただけに
現物の構造は、期待を嬉しく裏切る物でした。
ちなみに、試運転中には静かながらも僅かにキシミ音がしましたが
これは金属部と樹脂部が馴染んでいないために起きるもので
しばらく使っているうちに納まってしまうそうです。
つまり、今わたしが驚いている以上に静かに動くようになる!!!!!
その静けさは、なんと言いましょうか・・・。
ベルトコンベアーと言いますか、エスカレーターと言いますか・・・。
とにかく、普通の金属シャッターしか知らない自分にとっては
目から鱗が落ちる音の方が大きく聞こえるぐらいでした。
作動テスト中は工務店の社長も目を丸くしてましたね。
④バランサースプリング(機能から想像する勝手な呼び名です)にテンションをかける。
このスプリングはドアパネルが付く壁面上方に横向きあり、レールと一体になっています。
長さは800mmぐらいでしょうか。
かなり力持ちな感じです。
ドアパネルの連結が全て終わった時点で
パネルに通したワイヤーをスプリングに引っ掛けます。
※わたしは物理は決して得意ではないです。
不適切な表現があると思いますが、ご勘弁ください。
雰囲気で感じ取ってくださいませ。
仮にドアパネルの重さが100kgあるとして
この時点までは、ドアパネルを持ち上げようとすると100kgの力が必要です。
駆動ユニットも大きく、重くなり、電気も食います。
何より、モーターの作動音が大きくなるでしょう。
ここでバランサースプリングの登場です。
こいつにテンションを適度に掛けることにより
ドアパネルに常に上向きの力が掛かるようにします。
どのくらいの力かといいますと
『見えそで見えない』
じゃなかった
『持ち上がりそうで、持ち上がらない』
そういう程度です。
組みつけの職人さんも、何度も調整していました。
こうすることによって、駆動モーターに必要な力は
パネルを動かす『きっかけ作り』程度で済むようになります。
なるほどー。
スティー○ーには、オプションで非常用電源、つまり停電時用のバッテリーがあります。
停電の際にも音も無くオーバースライダーを作動させ
近所の住人の度肝を抜きたい方は、是非コイツを導入していただくとして
わたしのように自宅のガレージドアが電動で動くことにすら
目に涙を浮かべて感動するような平民は停電時には手動で開閉することになりますが
ご安心ください。
このバランサースプリングのおかげで
手動でも拍子抜けするほどあっけなく開閉が可能です。
こう書くと、もしかして防犯性が低いのでは?
と疑う方もいらっしゃるでしょうが
ドアパネルと駆動部、ベルトが連結されている限りは手動では動きません。
ベルトに付けられたバックルを解除することによって
はじめて手動での開閉が可能になります。
つまり、外部の人間が手動で開閉することは不可能なわけです。
⑤リモコンの設定
組み付け職人さんは事も無げにやってましたが、わたしは取説の厚さに驚きました。
ざっとこんな感じで取り付けは無事終了。
その後は、音も無く滑らかに開閉するシャッターの姿に
近所の人達の目を釘付けにすることはたやすい物でした。
その他の特徴として
前述のように外から手動で開閉することを想定していないため、外部に鍵穴、取っ手がない。
リモコン受信用のアンテナは駆動ユニットに付いているため、室外に設置の必要がない。
などが挙げられます。
そしてそして、職人さんとの会話の中で知った
『嘘でしょ』
と思わず言ってしまうような事実をご紹介。
ステ○ーリーは、何枚かのドアパネルで構成されています。
その、一見同じように見えるパネルの一枚々々の天地のサイズが全て違うそうです。
しかも、オーダーされた寸法に合わせ、個々に異なるそうです。
『嘘でしょ。』
『何のために?』
それは以下の特徴を引き出す為だそうです。
ドアパネルに添って立つレール
一見垂直に立っているように見えますが、微妙に内傾しています。
(①でご紹介した、注文にあわせたレールのサイズとの関係大)
その傾きにあわせて
ドアパネルにローラーを固定しているブラケットの大きさも
パネルごとに異なります。
ドアパネルからのローラーの離れ幅が異なることになります。
これによってどうなるかといいますと
『しゅ~。すと。』って感じで閉まったパネルが
自分の重さ(バランサースプリングで軽減された残りの重さ)で
室外側に倒れこみ
レール室外側に取り付けられた『アロマシール』にピタっと密着。
気密性を高めるんです。
『嘘でしょ。』
確かオーバースライダーはアメリカ生まれですよね?
決してアメリカは嫌いではありませんが、精緻な印象は持っていない。
それなのに、これらの驚きの装備、仕様の数々・・・。
一般的なものなのか、ニ○コのパテントなのかまでは知りませんが
『そこまで考えられてるのか!!!!!』って正直ビビリました。
そこの半信半疑なアナタ。
アナタも言ってみたくないですか?
『嘘でしょー?!』って。
最後に、マイナスポイントを少々。
HMのHさんが言うように、露出したレールが目障りといえば、そうかも。
天井部分のレールは予想以上に天井面に近い位置に設置されたため
あまり気になりませんが、縦の部分はかなり邪魔な感じ。
前述したように、ステ○ーリーのドアパネルには断熱材が充填されており
単体での断熱性は、そこそこ期待できそうなのですが
ガレージに組み付けた状態をみると、改善の余地はありそうです。
何より、このレールが巨大な熱橋になるでしょう。
それと、○ティーリーに標準装備の『人感センサー』。
こいつだけはイタダケマセン。
こいつの出っ張り具合は、まさに目の上のタンコブ。
しかも、エアーコンプレッサーを設置予定の場所が真横なため
何かをぶつけてしまいそうで怖い。
このセンサーは光学式らしい。
赤外線でしょうか。
左右で発信器と受信器となっています。
「ちょっとでも向きが狂うとダメ」らしいのですが
取り付けられているのがレールに溶接されたプレートの上。
一旦曲げてしまったら、後の調整はどうなるんだろう・・・。
そんなことを考える前に、縦のレールと合わせて隠蔽してしまうことを考えています。
オプションで隠蔽キットでもあれば話は早いんですが
そんな物あるわけもなし。
いっそレールに照明用ダクトレールを設置して、ダクトレールの存在を消してしまおうか
などと考えたりもしましたが、やめました。
既に隠蔽&断熱性向上用の材料は手配済みなのですが、しばらく着手は無理でしょうね。
ドライウォールの施主施工が思うように進まないこと
すぐそこに迫った引越し、年末年始等など・・・。
年明けぐらいには着手したいかなーって感じです。
○ドコの○ティーリーに限った話ですが
想像していたよりずっとずっと合理的な代物だと感じました。
最後に、取り付けていただいた職人さんの言葉が印象的だったので、ご紹介。
その職人さん、本職はサッシ屋で
ニ○コのオーダーが入ると、近隣4県を飛び回るそうです。
『たいして金にならないだろうし、面倒だろうし、なんでこんなことしてるの?』って尋ねたら
「もう何十台も取り付けてきたから、慣れてるけど、ひとつとして同じ物がないから飽きない」
ですって。
「飽きない」
その言葉は控えめでしたが、その響きがなんとも印象的でした。
わたしみたいに、マイガレージを夢見る人間にとっては心強い存在ですね。
だって
「飽きない」だけの理由で、面倒な仕事のために飛び回るわけないですもんね!
あわせて、オーバースライダーの取付け作業を見ていて感じたことも少々。
かなり興奮気味なため
とりとめも無く、長々とくどくどと書いてしまってますが
取付け作業を含め、現物を見たからこそ分かる
HPやカタログからでは分からない部分も見てしまったって所もあると思います。
オーバースライダーを検討中の方は必見かも?!
では、取り付け手順のご紹介をしながら、スティー○ーの特徴をご紹介。
①まず両サイドのレール
ドアパネルに取付けられたローラーが走ることになる部分です。
ス○ィーリーは軽量な部類であるとはいえ、ドアパネルの重さは計100kgを超えます。
天井部分は、全開にした際にドアパネルの重さをフルに受ける部分でもあるため
取付けにはHMもかなりナーバスになっていたようです。
レールそのものは注文したサイズに添って(これがかなり重要らしい)作成されています。
うちの場合は、家の設計時点からオーバースライダー導入が決定していた上に
商品も決めてあったので
しかるべき位置に下地となる柱や梁(取付け用のもの)を入れてありましたので
案外簡単なように見えました。
リフォームでの設置や、竣工後の設置となると、この部分が難しいかもしれませんね。
商品やサイズによって、必要となる下地の位置が変わってきますからね。
HMの設計担当のHさんは「なんでステンレスにしないのか?」って
かなり不満げでしたが、ここはコストとの兼ね合いでしょうね。
ステンレスだと、アールを綺麗に出すのも難しいでしょうし。
②センターレール&駆動ユニット
ドアパネルが付く壁面の上部中央を起点に、ガレージ奥に向かって取り付けられます。
このレールの下に駆動ユニットが付き、内部に駆動力伝達ベルトが入っています。
チェーン式の物もあるようです。
ベルト式は○ティーリーの特徴の一つ。
作動音がムッチャクチャ静かです!!!!!
ゴムの様な素材のベルトなので当然といえば当然ですが、これは新鮮な驚きです!
この部分から、音は全くしません!
駆動ユニット内のモーターの音がかすかに響く程度です。
レールとローラーの当たる音もほとんどしません。
この駆動ユニットが憎いほど賢くて
開閉時の動き始め、終わりには動作がゆっくりになります。
ソフトクローザーと言うのでしょうか。
とくに閉まるときは必見です。
ドアパネル下部のシール材のクッション性と相まって、全く音がしません。
『しゅ~。すと。』って感じです。
あ、駆動ユニットには電源が必要です。
通常のコンセントだと思います。
それと、サイドレールに取り付けられる人間センサーからの信号を送る配線も必要です。
これらの配線は隠蔽しておかないと、ちょっと、ちょっとちょっとですね。
③パネル取り付け
ドアパネルは一枚一枚がバラバラの状態で現場に搬入されます。
ヒンジやシールもバラで届きます。
スティー○ーのドアパネルは鉄でできた箱状のパネル内に
断熱材を『充填』して作られています。
『サンドイッチ』ではありません。
パネル内で断熱材を『発泡させている』のです。
なにが違うかと申しますと、パネル内の隅々まで断熱材が行き渡っているんです。
サンドイッチでは、こうはいきません。
後述するシールが噛み合うような『鉤状』になった部分の隅々にまで
断熱材が入っています。
『ほーっ』って感じです。
組み立ては、下から順に上へ進んでいきます。
パネル同士の連結はその都度行っていくのですが
イメージとしては『積んでいく』感じです。
このために、パネル取付け部の床が仕上がっていないと取り付けできないんですね。
そうそう。サイドのレールも床に突き当たる位置で設置されています。
レールも床を起点に寸法を決めているようです。
パネルを繋ぎながら、下から順にパネルにワイヤーを通していきます。
後述するスプリングに引っ掛けて、見た目上のパネルの重さを減らします。
ス○ィーリーの特徴の一つに、パネル同士を接合する部分に
翼断面の様な形状をしたシールが付くことが挙げられます。
○ドコのHPでも自慢げに紹介されていますが、これはなかなか秀逸な構造です。
このシール材の幅は『ドアパネル-ドアパネル両端のヒンジ』分の幅があります。
下端は、下方のドアパネル内部にかみ合っています。
横から差し込んで装着するので、組み立て後は外れません。
上端は、上方のドアパネルにネジ止めされます。
ドアパネルを正面から見た際、隙間は全くありません。
可動時においても同様です。
なかなかの精度のようです。
これは現物を見てみないとイメージしにくいとおもいます。
試しに、夜にガレージ内に照明を点けて外へ出てみましたが
パネル同士の間からは全く光が漏れていませんでした。
ネジ止めの部分がありますので、完璧な気密性を誇るというところまでは行かない
でしょうが、水密性は当然のごとく、隙間風が入ることもないでしょう。
取り付けただけの現時点では基礎とレールとの間
ドアパネルの上端部との間
に若干の隙間があるため、光は漏れますが
これに対しては改善策を立ててありますので
遠からず解決する予定です。
ここでもう一点の特徴。
スティ○リーは、可動部において、金属×金属が接する部分が一つもないそうです。
静粛性の源ですね!
ドアパネル同士は、上記シールを介して組まれています。
他にパネル同士をつなぐ蝶番も、なんと樹脂製!
レールはスチールですが、そこを走るローラーは樹脂性。
駆動モーターは金属製でしょうが、その力をドアに伝えるのはベルト。
ドアパネル下端にはゴム製のシール材。
閉まった時にはドアパネルとレールが触れるのかと思いきや
そこには『アロマシール』とか言うベロ状のシールがあり、決して金属同士は触れません。
なんとも徹底されています。
唯一の接点が、ローラーの軸と軸受けですかね。
ここに自己潤滑性のある樹脂製のブッシュが入ったたら、満点だったかも。
音がするわけではないので、難点というほどではないですが
多分グリスアップなどのメンテは必要でしょう。
『ス○ィーリー』という名前から、なんとなく金属のカタマリをイメージしていただけに
現物の構造は、期待を嬉しく裏切る物でした。
ちなみに、試運転中には静かながらも僅かにキシミ音がしましたが
これは金属部と樹脂部が馴染んでいないために起きるもので
しばらく使っているうちに納まってしまうそうです。
つまり、今わたしが驚いている以上に静かに動くようになる!!!!!
その静けさは、なんと言いましょうか・・・。
ベルトコンベアーと言いますか、エスカレーターと言いますか・・・。
とにかく、普通の金属シャッターしか知らない自分にとっては
目から鱗が落ちる音の方が大きく聞こえるぐらいでした。
作動テスト中は工務店の社長も目を丸くしてましたね。
④バランサースプリング(機能から想像する勝手な呼び名です)にテンションをかける。
このスプリングはドアパネルが付く壁面上方に横向きあり、レールと一体になっています。
長さは800mmぐらいでしょうか。
かなり力持ちな感じです。
ドアパネルの連結が全て終わった時点で
パネルに通したワイヤーをスプリングに引っ掛けます。
※わたしは物理は決して得意ではないです。
不適切な表現があると思いますが、ご勘弁ください。
雰囲気で感じ取ってくださいませ。
仮にドアパネルの重さが100kgあるとして
この時点までは、ドアパネルを持ち上げようとすると100kgの力が必要です。
駆動ユニットも大きく、重くなり、電気も食います。
何より、モーターの作動音が大きくなるでしょう。
ここでバランサースプリングの登場です。
こいつにテンションを適度に掛けることにより
ドアパネルに常に上向きの力が掛かるようにします。
どのくらいの力かといいますと
『見えそで見えない』
じゃなかった
『持ち上がりそうで、持ち上がらない』
そういう程度です。
組みつけの職人さんも、何度も調整していました。
こうすることによって、駆動モーターに必要な力は
パネルを動かす『きっかけ作り』程度で済むようになります。
なるほどー。
スティー○ーには、オプションで非常用電源、つまり停電時用のバッテリーがあります。
停電の際にも音も無くオーバースライダーを作動させ
近所の住人の度肝を抜きたい方は、是非コイツを導入していただくとして
わたしのように自宅のガレージドアが電動で動くことにすら
目に涙を浮かべて感動するような平民は停電時には手動で開閉することになりますが
ご安心ください。
このバランサースプリングのおかげで
手動でも拍子抜けするほどあっけなく開閉が可能です。
こう書くと、もしかして防犯性が低いのでは?
と疑う方もいらっしゃるでしょうが
ドアパネルと駆動部、ベルトが連結されている限りは手動では動きません。
ベルトに付けられたバックルを解除することによって
はじめて手動での開閉が可能になります。
つまり、外部の人間が手動で開閉することは不可能なわけです。
⑤リモコンの設定
組み付け職人さんは事も無げにやってましたが、わたしは取説の厚さに驚きました。
ざっとこんな感じで取り付けは無事終了。
その後は、音も無く滑らかに開閉するシャッターの姿に
近所の人達の目を釘付けにすることはたやすい物でした。
その他の特徴として
前述のように外から手動で開閉することを想定していないため、外部に鍵穴、取っ手がない。
リモコン受信用のアンテナは駆動ユニットに付いているため、室外に設置の必要がない。
などが挙げられます。
そしてそして、職人さんとの会話の中で知った
『嘘でしょ』
と思わず言ってしまうような事実をご紹介。
ステ○ーリーは、何枚かのドアパネルで構成されています。
その、一見同じように見えるパネルの一枚々々の天地のサイズが全て違うそうです。
しかも、オーダーされた寸法に合わせ、個々に異なるそうです。
『嘘でしょ。』
『何のために?』
それは以下の特徴を引き出す為だそうです。
ドアパネルに添って立つレール
一見垂直に立っているように見えますが、微妙に内傾しています。
(①でご紹介した、注文にあわせたレールのサイズとの関係大)
その傾きにあわせて
ドアパネルにローラーを固定しているブラケットの大きさも
パネルごとに異なります。
ドアパネルからのローラーの離れ幅が異なることになります。
これによってどうなるかといいますと
『しゅ~。すと。』って感じで閉まったパネルが
自分の重さ(バランサースプリングで軽減された残りの重さ)で
室外側に倒れこみ
レール室外側に取り付けられた『アロマシール』にピタっと密着。
気密性を高めるんです。
『嘘でしょ。』
確かオーバースライダーはアメリカ生まれですよね?
決してアメリカは嫌いではありませんが、精緻な印象は持っていない。
それなのに、これらの驚きの装備、仕様の数々・・・。
一般的なものなのか、ニ○コのパテントなのかまでは知りませんが
『そこまで考えられてるのか!!!!!』って正直ビビリました。
そこの半信半疑なアナタ。
アナタも言ってみたくないですか?
『嘘でしょー?!』って。
最後に、マイナスポイントを少々。
HMのHさんが言うように、露出したレールが目障りといえば、そうかも。
天井部分のレールは予想以上に天井面に近い位置に設置されたため
あまり気になりませんが、縦の部分はかなり邪魔な感じ。
前述したように、ステ○ーリーのドアパネルには断熱材が充填されており
単体での断熱性は、そこそこ期待できそうなのですが
ガレージに組み付けた状態をみると、改善の余地はありそうです。
何より、このレールが巨大な熱橋になるでしょう。
それと、○ティーリーに標準装備の『人感センサー』。
こいつだけはイタダケマセン。
こいつの出っ張り具合は、まさに目の上のタンコブ。
しかも、エアーコンプレッサーを設置予定の場所が真横なため
何かをぶつけてしまいそうで怖い。
このセンサーは光学式らしい。
赤外線でしょうか。
左右で発信器と受信器となっています。
「ちょっとでも向きが狂うとダメ」らしいのですが
取り付けられているのがレールに溶接されたプレートの上。
一旦曲げてしまったら、後の調整はどうなるんだろう・・・。
そんなことを考える前に、縦のレールと合わせて隠蔽してしまうことを考えています。
オプションで隠蔽キットでもあれば話は早いんですが
そんな物あるわけもなし。
いっそレールに照明用ダクトレールを設置して、ダクトレールの存在を消してしまおうか
などと考えたりもしましたが、やめました。
既に隠蔽&断熱性向上用の材料は手配済みなのですが、しばらく着手は無理でしょうね。
ドライウォールの施主施工が思うように進まないこと
すぐそこに迫った引越し、年末年始等など・・・。
年明けぐらいには着手したいかなーって感じです。
○ドコの○ティーリーに限った話ですが
想像していたよりずっとずっと合理的な代物だと感じました。
最後に、取り付けていただいた職人さんの言葉が印象的だったので、ご紹介。
その職人さん、本職はサッシ屋で
ニ○コのオーダーが入ると、近隣4県を飛び回るそうです。
『たいして金にならないだろうし、面倒だろうし、なんでこんなことしてるの?』って尋ねたら
「もう何十台も取り付けてきたから、慣れてるけど、ひとつとして同じ物がないから飽きない」
ですって。
「飽きない」
その言葉は控えめでしたが、その響きがなんとも印象的でした。
わたしみたいに、マイガレージを夢見る人間にとっては心強い存在ですね。
だって
「飽きない」だけの理由で、面倒な仕事のために飛び回るわけないですもんね!
by shalogarage
| 2006-11-30 23:56
| ガレージハウス